真理と光の証人　シモーヌ・ヴェイユの言葉9

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「空(くう)を満たすものとしての想像力は、もともと偽物でしかない。
空を満たすものとしての想像力が働きだすのを、自分の内部で止めること。
空であるならば、何事が起ころうとも、宇宙が充満していることを確信できる」

私たちは、心の空(くう)を埋めるために想像力を働かせることができます。
何もない空が耐えられないからこそ、それを想像力で埋めるのです。

人はいともたやすく魂や神の観念を持つことができます。
または来世や生まれ変わりを想像することもできます。
その他、人はあるゆるものを想像することができます。
しかし、頭の中で想像されたものは、はたして本当に「現実」でしょうか?

想像とは、人の精神が作り出した非現実な投影物です。
なぜなら想像力の産物は、決してあるがままの現実ではないからです。
それは非現実なもの、虚偽であり、何ら真実性はありません。

現実は、頭の中で想像されたものではありません。
現実そのものと、頭の中の想像で作り上げられたものは、まったく別物です。
想像の世界を現実と思い込むことは、非常に危険なことです。
もしそのように思い込むならば、人は非現実な夢想の世界に落ちてしまうでしょう。

非現実な夢想の中で生きている精神は、すでに死んだ精神です。
それは夢想と虚偽の中に迷い込んだ、眠りこけた精神です。
生きている精神とは、しっかりと現実を生きている精神です。
それこそが健全な精神であり、想像力による虚偽をきっぱり否定できる精神です。

想像力で作り出した虚偽によって、心の空を満たそうとしないこと。
想像力というものは虚偽でしかないということを、はっきり理解すること。
そうすることで初めて、健全な精神、真理ある精神を持つことができます。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

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