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「未来にどんな代償も求めず、過去をそのまま受け入れること。
今ただちに時間を捨て去ること。過去も未来も捨て去ること。
それは、死を受け入れることと同じである」

私たちの多くは、現在の生活が不幸なものであればあるほど、
未来にその代償を求めようとします。
また、内面的な生活においても、何かしら満足感を得られないと、
自分を満たしてくれる精神的な支えを未来に期待してしまいます。

なぜ私たちは常に代償を求めようとするのでしょうか。
自分の心を満たしてくれるものを求め、望み、それを得るためにあらゆることをします。
今の自分が不遇で不幸だから、将来はもっと違った幸福や満足を求めるのです。
自分が失った分の幸福や喜びを、別の形で得ようとして未来に代償を求めます。

なぜ私たちは常に未来に代償を求め、自分の心を満たそうとするのでしょうか。
それは自分の空虚さに耐えられないからでしょうか。
どうしても自分自身を満たしてくれるものがなければならない、
空っぽの何もない空白の心ではいてもたってもいられない。

しかし、自分を満たしてくれるものを得てしまったら、
今度はその満足感を失うことを恐れ、失わないための心の闘争が始まります。
恐怖、不安、そして失ってしまったあとに訪れる喪失感、悲しみ、絶望―
こんなことを繰り返しても、そこには心の自由はまったくありません。

では、もはや何も求めず、未来にも何一つ代償を求めず、
これまでの自分の過去をそのまま受け入れ、
ありのままの現実を生きることができるでしょうか。
過去も未来も超え、何も求めず何も持たず、
現実そのものを生きることができるでしょうか。

過去もなく未来もなく現実を生きること、
それは死という現実を受け入れるということです。
そうしてもはや過去も未来もなく、生にもまったく執着しない心があるとき、
そこには完全な自由な心があります。

日々死を受け入れるほどの自由な心、完全な自由な心があるとき、
人はまったく新しい生の次元に入るのです。
それは生の根源的な変革であり、新しい人間として生まれ変わることです。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

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