真理と光の証人　シモーヌ・ヴェイユの言葉16

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「自分が無であることをいったん理解したならば、
あらゆる努力の目標は、無となることである。
この目的を目指して全てを耐え忍び、
この目的を目指して働き、この目的を目指して祈るのである」

自分を無にするとは、エゴの滅却、自我性の放棄です。
エゴ、自我、私―といった自己中心性を一切放棄することです。

自分を無にすることの中にのみ真の自由があります。
そして、命というものは自分のものでも誰のものでもないという悟りが、
私たちに「無」という究極の真理を与えます。

命は誰のものでもありません。
命は、私たちが自分勝手に所有できるようなものではありません。
しかし私たちは、まるで命が自分自身のものであるかのように錯覚しています。
命、生の存在は、私たちの所有物ではありません。

人は自分の力で今ここに存在できているわけではありません。
私たちは存在を与えられ、支えられて初めて生きていけるのです。
ところが、多くの人々はそのことを理解していません。
命を自分のものとし、それを我が物として考えるのです。

この世の中に、「私の力」「私のもの」と言いえるものはどこにありません。
人はそう思い込むかもしれませんが、しかしそれは真理ではありません。
本来、私たちはまったくの無力で、無でしかない存在です。

自分が無であることを悟ること、存在しないものであることを悟ること。
そのような悟りは類まれな光明であり、無我の境地です。
この光明に照らされた精神は、分離した個から離れて全宇宙となります。

自我か消えたとき、完全に無であるとき、
そのとき人は宇宙そのものとなり、命そのものとなり、
その永遠の沈黙の中で究極の真理を享受するのです。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

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★【神の力】：

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