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「高慢な人は、自分の力だけに頼って徳の高い立派な人間になろうとする。
謙虚さとは、”わたし＝自分”と呼ばれるものの中には、
自分を高めていけるエネルギーの源泉なんてまるでないことを知ることである」

自分の努力によって立派な人間になろうとしている人たちがいますが、
もし自分の力によってそれを達成できると思うならば、それは高慢でしょう。
どんな高い目標でも、それが自己達成への欲望であるならば、
そこにあるのは人間のエゴです。

私たちは「自分は力を保持している」と思い込んでいます。
そしてその力によって、何か霊的な成就や達成を成し遂げようとします。
自分の力に固執し、それによって絶えず努力をするのですが、
そのような自己過信的な努力というのは、どこまでいっても人間のエゴでしょう。

自分の中には神を知ることができる力がある、
人間として高い霊的な次元に達することができる、
徳の高い人間、精神的に豊かな人間になれる力がある。
そのように自分の力だけで何かを成し遂げられると思い込むのは、
独りよがりな自己中心的な考えです。

高慢な人というのは、自分の力というものに執着しており、
その力で自分は高みに達することができると思い込んでいます。
このような考え方でしか生きていない人は、いずれ破滅するでしょう。
エゴと自己執着のあるところ、行き着く先は必ず破滅なのです。

これとは反対に、謙虚さとは、絶えず自分を低めていくことであり、
「自分の力」というものに固執せず、むしろ誤った思い込みを捨てて、
エゴなき、私心なき生き方をすることです。
そこから花開くのは、人としての美であり、善です。

自己に固執し、自分の力に執着する人は、
決して命の真理を悟ることはないでしょう。
真に宗教的な生の基盤は、何より心から謙虚であることです。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

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