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生きることに対する絶望、生きがいを失うことによる絶望―

人の心は絶えず何かにすがりつき、それに執着しています。
恋人との関係に執着し、それなしでは生きていけないと感じている人は、
その恋人との関係が終わってしまうと絶望してしまいます。
そこから生に対する悲嘆が生まれ、自分で自分を追い詰めてしまいます。

これは様々な領域に置き換えることができます。
仕事一筋で自分の仕事や事業に命をかけている人は、
その仕事や事業が失敗したり、完全に終わってしまうと絶望します。
倒産したりして仕事が上手くいかなくて自殺してしまう人も多いです。

何かしら世間で名声を得て人気を博し、
その名声や地位にすがりついて自分を成り立たせている人であれば、
自分の名声や地位が一挙に失われた時、必ず絶望してしまうでしょう。

これはスピリチュアルな領域も言えることで、
自分の霊的な自己実現が不可能になったり、心の支えであった神を見失ったりすると、
それによって精神的に不安定になり、絶望する人もいます。

いずれにしても絶望というのは、
“自分が執着しているものが失われた時に起こるもの”と言っていいでしょう。
執着しているその対象があるからこそ「自分」というものが成り立っている。
だからその対象が失われ、自分が失われると、一気に精神は崩壊します。
そこから悲嘆、絶望、最悪自分の命を絶つという流れが生じます。

何ものにも執着しないこと。
自分を成り立たせるような対象を作り、それに依存しないこと。
恋人であれ、仕事であれ、名誉であれ、お金であれ、神であれ、霊性であれ、
何ものにも執着しないこと。

このように無執着で生きることは、自分自身を捨てて生きることを意味します。
その自己放棄から絶望が生まれることのない自由な精神が花開きます。
自分を捨てて生きること―これはネガティブなことではありません。
むしろ自分自身に固執している限り、絶対に悲嘆と絶望からは自由になれないのです。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

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