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人間は、生まれた環境、文化、社会によって形作られます。
子供の頃からその周囲の環境に順応してしまっているからです。
その社会や文化というものが、ある一つの宗教に彩られているならば、
自然とその宗教の信仰を受け入れてしまうことになるでしょう。

私たちは様々な文化、伝統、社会様式の型にはめられており、
それ以外の生き方がまるで存在しないかのように狭い意識を持ってしまっています。
現代文明、先進国での生活についても同じことが言えます。
現代社会が与えるもの、現代社会から生まれたもの、
そうしたものに依存することが当たり前の生活になっています。

そこで見られる文化、社会様式というものが人間を形作っています。
むしろ人間というのは、その文化、社会によって作られてしまっているのです。
まるで型にはまった同じロボットが作られるように。

一つの宗教的信仰が根強い地域に生まれた子供は、
自然とその宗教を信仰してしまう大人になってしまうでしょう。
本来人間というのは無限の可能性と創造性があるのに、
ある一つの宗教だけを信仰してしまってその外に出れなくなるのです。

キリスト教を信仰する人は、その宗教の教義に縛られます。
仏教、イスラム、ヒンズーなど、どんな宗教でも同じことです。
このようにある一つの宗教を信じ込むことは、人間として本当に自由でしょうか?
自由な人間、自由な精神とは、一つの宗教を妄信してしまうことでしょうか?

大人や社会は、ある一つの宗教、またはある一つの生き方、生活様式というものを、
子供たちに押し付け、その型枠の中に閉じ込めようとします。
それによって本来自由であるべき精神が、子供たちから奪われます。
それは子供たちが持っている自由に飛翔できる翼を折ってしまうようなものです。
これはあらゆる社会、文化で見られるものです。

自由ある生、発見ある生、探究ある生とは、
どんな文化、どんな社会様式、どんな宗教・イデオロギーにも属さないものであり、
そうであるがゆえに人生の無限の可能性と創造性があるのです。
文化や社会の型枠にはまった生は、自由な生ではありません。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

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