Check

何ものも欲せず、何ものも求めない心、
何ものも持たず、何ものも失わない心、
それが無の心です。

無の精神というのは、完全な自由な精神です。
「無」とは、文字通り何もないことです。
心は何ものにも執着せず、何ものにも囚われません。

私たち人間は、常に何かに心が奪われています。
人間関係であれ、仕事であれ、普段の社会生活であれ、
心は常に右往左往しています。

心は常に何かを追い求め、欲しています。
たとえそれで何かを得ることができても、
今度はその得たものを失うことを心は恐れます。

結局人の心は、堂々巡りをしているだけです。
追い求めるために動き回り、失うことを恐れて動き回ります。
私たちの心は、それ自体が一つの監獄のようなものです。
心は常に多くの物事で一杯で、それが私たちを苦しめます。

では、心を完全に無にすることはできるでしょうか?
心が保持している一切を無にするということです。
それはもしかしたら恐ろしいことかもしれません。
なぜなら無であるとは、自分自身の全てを手放すということだからです。

しかし、自分自身を手放さなければ、縛られた心を開放することはできません。
無を恐れる人は、本当の自由を知りません。
無を恐れている限り、そこに自由はありません。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

Trackback URL

http://divinesoul.jp/column/munokokoro/trackback