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心の完全な無は、何ものにも囚われない自由な心です。
何かに心を囚われ、執着している心だけが縛られているのです。

無であること、それは心が何ものも所有せず、何ものも求めないことです。
どんなものを保持せず、達成も求めず、何かを願うこともない心です。

その心は過去に固執せず、むしろ過去を捨てて生きます。
こうありたい、こうなりたいという未来にも囚われません。
無とは、過去も未来も超えた心です。

人間の心は、常に何かに占有されています。
心の中が空っぽになることを恐れ、無であることを恐れます。
だから何かしらの事柄で心の中を絶えず満たそうとするのです。

しかしその心の満足感というものは、一時的なものです。
それは満たされ、やがて空になると、またそれを満たすために心は動き回ります。
心を満たしてくれる体験や満足感が失われるのではないかと恐れ、
心は常に怯えながら堂々巡りをしているだけです。

心を満たしてくれるものに執着すると、
それを失うことに対する恐怖と、それを追い求めようとする欲望が生じます。
欲し、恐れ、欲し、恐れ、その繰り返しであり、
これはまさに苦痛の監獄のようなものです。

この鎖を断ち切ること。
それは心を空っぽにして、無で生きることです。
心が何に執着しているかに気づき、その執着を終わらせて心を自由にすることです。

完全な無であることにのみ、心の自由があります。
その心は不動であり、過去にも未来にも囚われません。
それは何ものも持たない心、よって何ものも失わない心です。
その心は「無」を生きるのであり、それが心の本当の自由です。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

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