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何もない空白の精神こそ、最高度に満ち溢れている状態です。
精神が完全に空っぽであるとき、心が何ものにも囚われていないとき、
そこにはただ宇宙それ自体しかありません。

人間の精神というものは、穴のあいたバケツのようなものです。
そこには様々なものを注ぎ込むことができます。
自分の信念であれ、神の観念であれ、心の所有物であれ。
しかし、どんなものでもそれらは穴から流れ出て消えてなくなってしまうものです。

精神の所有物というのは全て一時的なものであり、
決して永続するものではありません。
あなたはそれらを保持しているあいだは満足感を得られるかもしれませんが、
どんなにそれに執着し保持しようとしても、
最後には死という現実が確実にそれらを消し去ってしまうのです。

どんなに精神の中を満ち溢れさせても、
それらはいつも穴から流れ出て消えていくものです。
では私たちにとって完全に心が満ち溢れた状態とは一体なんでしょうか。
失うこともなく、消え去ることもない満ち満ちた状態とはどういうものなのでしょうか。

もはや精神のバケツの中に何も注ぎ込まず、
完全に空っぽにしておくことです。バケツそのものを捨てることです。
その時、私たちはバケツの中のちっぽけな所有物に執着することをやめ、
小さなバケツの境界から飛び出して、全体としての宇宙そのものとなるのです。

もはやそこにはバケツはありません。
バケツがなければ、何も注ぎ入れるものもありません。
注ぎ入れないならば、流れ去って消えるものもありません。
常に満たそうとしていたバケツが消えれば、
もはや満たそうとすることもなしに、完全に満ち溢れたものがそこにあります。

そこに無限の空(くう)があり、生の全体があります。
生命とは宇宙全体であり、小さなバケツの中で据えるようなものではありません。
精神というバケツの境界が消えた時、完全なる充満があります。
それは湧き水のように絶えず新たに溢れ続ける、生命の井戸です

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

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