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何もない広大な心の空白、底知れない虚無というものは、
もしかしたら私たち人間にとって最も恐ろしいものかもしれません。
それはまったく何もない無であり、底のない暗闇のようなものです。

虚無に耐えられる精神がなければ、
私たちのほとんどはこの虚無に押しつぶされてしまうでしょう。

人間の精神は絶えずこの虚無から逃げるかのように動き続けています。
だからその虚無を忘れられる享楽や娯楽、何か心楽しい体験に執着し、それに依存します。
そのような体験を与えてくれる対象があると、人はその虚無から逃避できます。

しかしどんな体験であれ、それは一時的なものにすぎません。
一過性の快楽や満足感でしかないのです。
それが失われると、当然恐ろしい虚無がまた顔を出してきます。

人はこの底知れない虚無から逃げ続けることはできません。
あなたはその虚無を見まいとし、それを嫌悪して逃げようとするかもしれません。
しかし虚無は必ずあなたの元にやってきます。

快楽や満足感を与えてくれる心楽しい体験や、
自分を成り立たせてくれる依存の対象に執着すればするほど、
それを失ったあとに生じる虚無感というのはそれだけ大きくなります。

その対象が自分にとっての心の支え、生きる支えであり、
それこそが「自分」というものだったからです。
だからそれが失われると、自分というものが完全に失われたように感じられ、
底知れない心の空虚感と虚無に落ち込みます。

そこで生じるのは絶望、悲嘆、ヒステリックといったあらゆる精神障害です。
ではあなたは、何ものにも執着せず、依存せず、自分に固執せずに、
一切を手放して生きることはできるでしょうか? それが自由です。

最初から何ものにもしがみついていなければ、何ものも失うものはありません。
自分というものに固執しなければ、自分を失うこともありません。
あなたは最初から全てを捨てて生き、虚無を超えた生き方を理解するのです。

最初から無であれば、虚無がやってくることはありません。
あなたは無と共に、無の自由な中で生きるからです。
その無こそ、精神の完全な自由であり、そこから生の無限性が開かれます。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

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