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私たちは、言葉と同化しながら生きています。
言葉と同化するということは、
同時にその言葉に心が囚われているということです。

私たちは、自分の名前をけなされたり傷つけられたりすると、
怒りや悲しみを感じるでしょう。
なぜそれが起こるかというと、「自分」と「名前」が同一化しており、
名前を傷つけられることは、自分自身を傷つけられることだからです。
その名前が「自分」というものを成り立たせているのです。

自分の名前に限らず、私たちは多くの言葉と同一化しています。
職種や仕事の名前、国や地域の名前、
または宗教や伝統に関わる様々な言葉―

このような言葉との同一化は、エゴの強化に繋がります。
私たちは様々な言葉、名称、レッテルと同一化しており、
それによって自分を高め、自我を強めています。

「日本」という言葉は「私は日本人だ」という意識を作り、
「韓国」という言葉は「私は韓国人だ」という意識を作ります。
そこで生まれるのは、言葉による人間同士の分裂であり、不調和です。

世界中の国家間の争い、人種的な争いは、
この言葉との同一化から生じているということがわかります。
言葉との同一化は、争いや分裂を生み、
同時に自分を損なうことへの恐怖や悲しみを生みます。

言葉との同一化がなければ、私たちはたた単純に「生命」です。
まったく等しい、まったく同じ尊い「生命」です。
しかし、私たちの多くは同じ「生命」であることを忘れ、
言葉によって分裂し、互いに争い続けています。
国家間であれ、宗教間であれ、または個人のレベルであれ同じです。

その元となっているのは、言葉との強固な同一化なのです。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

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