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私たち人間には、持って生まれた性格や性癖といったものがあります。
自分の生まれ持った性格や性癖に悩む人も多いことでしょう。

「なぜ自分はいつもこうなのか」
「なぜ自分はこんな人間なのか」

持って生まれた性格や性質故に、自分の中で葛藤が起こってしまいます。
変わりたいと願う自分と、なかなか変わることができない自分。
その理想と現実のあいだで、私たちは悩み、苦しんでいます。

では、理想を持たずに生きることはできるでしょうか?
「こうなりたい」という理想を持たず、ただ目の前の現実を生きることはできるでしょうか?
理想を持つことから葛藤が生まれます。
理想を持つことで心の闘いが始まるのです。

「こうなりたい」という理想。
「こうなれない」という苦闘。
この比較によって私たちは自分自身を責めさいなんでいます。

理想は現実ではありません。それは単に願望に過ぎません。
「現実」とは、頭の中で自分勝手に作られた理想像ではないのです。

葛藤なく生きるには、理想を持たずに現実そのものを生きなければなりません。
あるがままの自分であること、現実そのままの自分であること。
こうなりたい、ああなりたいと思わずに、ただあるがままの自分でいることです。

現実から目を背けず、ありのままの自分と対峙することです。
それは最初は辛いことかもしれませんが、しかしそうしなければ葛藤はなくならないでしょう。
あるがままの自分であり続けることは、葛藤なく生きることです。
一切の理想を否定して現実と向かい合う心こそ、葛藤を超えていける心です。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

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