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怒りとは、常に人間のエゴから生じます。
エゴのない怒りというものはありません。
怒りは自己中心的な感情であり、その根は人間のエゴにあります。

怒りという感情は、自分を押しようとする心の動きであり、
自分の思い通りにしたいという欲望でもあります。
自分の満足、喜び、快楽―に固執した精神は、
それらの自分の喜ばしい体験や自己満足が失われるのを恐れます。
その恐れが、怒りとなって発散されるといってもいいでしょう。

自分を固持したいという思い、自分を押し通したいという思い。
その背景にあるのは、自己の満足、達成、理想、その追求と執着であり、
どこまでいってもそれはエゴです。

エゴの活動は、暴力的で破壊的なものです。
自分を固持するところ、自分だけの幸福や喜びを守ろうとするところ、
自分自身を失いたくないというところに怒りが生じ、
その怒りは自分を害し、周囲をも害します。

怒りは、自己執着であり、自己固執であり、心理的な自己防衛です。
怒りの根は、自分を守り、自分を押しつけ、
心理的に自分を存続させようとする心の働きの中にあります。
そしてその「自分＝エゴ」とは、
過去の経験、知識、快楽、満足、または未来への願望、欲望です。

怒りのあるところエゴがあり、エゴがある限り善も美もありません。
エゴは不和と無秩序をもたらし、それは破壊的な活動です。
よって、自分自身の自我生(エゴ)の活動を理解することが最も大切です。
その理解が、やがて深く美しい人間性の開花に繋がります。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

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