Check

「偏見を捨て去るのに遅すぎるということは決してない。
思考や行動の様式は、いかに古くからのものであっても証拠なしに信じることはできない。
最高の賢者と呼ばれる人々にしても、
生きることによって絶対的な価値をもつ何かを学び得たかどうかは、はなはだ疑わしい」

生まれた環境や、育った文化や社会の影響で、
決まりきった行動様式や考え方に凝り固まっている人々が非常に多いです。

なぜ私たちは皆、同じような生き方しかしないのでしょうか。
普段、当たり前と感じている生活様式や行動のあり方も、
別の視点から見てみれば、ひどく低俗で滑稽なものに見えることもあります。

伝統の根が深い国に生まれた場合、その伝統の行動様式や宗教に毒されてしまいます。
ある一つの行動様式や生活パターンにはまってしまうということは、
本来無限の可能性に開かれている人生を、鳥かごの中に押し込めてしまうようなものです。

どんなに歴史ある文化でも、それに属さなければならないという決まりはありません。
どんなに古くからのしきたりや宗教でも、
それが本当に真理の光に照らされているかどうかは疑わしいものです。
世間で崇められ、尊ばれている聖者や宗教家たちにしても同じことです。

なぜ私たちはいとも簡単に信じ込んでしまうのでしょうか?
特定の行動様式や伝統や思想に属して生活するならば、
その生活には何も新しいものはないでしょう。
聖者であれ、有名な宗教家であれ、彼らの真似をするだけの生活ならば、
自分自身の新たな創造の可能性を壊してしまうでしょう。

何ものにも属さないこと、何ものにも順応しないこと、
誰の真似もせず、模倣もせず、誰の言葉も容易に受け入れないこと。
このような確固とした強い独立心こそ、私たち一人一人の人間に必要なのです。

なぜならば、私たち一人一人が、新たなる生の創造者だからです。
新たなる創造があるためには、古いものは全て終わらなければなりません。
それを終わらせるのは、あなた自身です。
そうして初めて、無限の可能性に開かれた新しい生の旅が始まります。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

Trackback URL

http://divinesoul.jp/column/henry/trackback