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マントラ・ヨーガ(真言陀羅尼)の修行方法
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ジャパによる精神修養
マントラ瞑想
音声心理学、自然原理にもとづいて数千年間に渡って実証されてきたジャパによる瞑想には、さまざまな実利的な救済があります。
西洋文化によく見られるロザリオによる祈祷は、ジャパの形式のひとつといえます。ロザリオに似たジャパ・マーラーは、マントラを繰り返し唱える際によく使用されます。これを使用することで、リズミックに繰り返し唱えることができ、集中力の強化や内的な気づきを得る助けとなります。ジャパ・マーラーは、通常108個のビーズと、他のビーズより少し大きめのメールという親玉で成り立ちます。この親玉は、ビーズ1個につきマントラを一回唱えていったときに、108回のジャパ(1マーラー)が完了したことのシグナルになります。続けて唱える場合は、指は親玉を交差してはいけません。親玉に到達したら、数珠を反対方向に繰っていきます。ビーズを繰る時は、親指と中指を使用します。人差し指は、ネガティブな意味があるので、インドでは滅多に使用されることはありません。数珠は、臍より下に垂れないようにし、使用しないときは、清潔な布に包んでおきます。
瞑想の開始前には、適切な祈りを唱えることで、感覚を研ぎ澄ますことができます。軽く目を閉じ、眉間にあるアージュナー・チャクラか、胸にあるアナーハタ・チャクラに意識を集中させ、好きな神さまや師匠を想起します。マントラは、間違えないようにはっきりと唱えます。唱えるのが速すぎても、遅すぎてもいけません。そして、その意味にも意識を向けます。心が彷徨いだしたときは、マントラのスピードをあげて、集中力を取り戻してもよいでしょう。心は時間とともに流される傾向があるので、瞑想の間は集中力を保つことが重要になります。
ジャパに変化を持たせることは、同じ音節を繰り返し唱えることによる疲労や退屈さを妨げ、集中力を維持するために必要です。しばらくの間は大きな声で唱え、それからささやき声で、最後には心の中で唱えるのもよいでしょう。心は変化を必要としていて、単調では飽きてしまいます。しかしながら、感情を排除した機械的な繰り返しでも、とても大きな効果があります。瞑想の上達に応じて、内的な変化を持たせていくことが大切です。
声に出してのジャパは、ヴァイカリー・ジャパと呼ばれます。一方、ささやき声でのジャパは、ウパームスと呼ばれます。心の中で唱えるマーナシカ・ジャパは、もっとも強力ですが、心はふらふらと彷徨う傾向にあるため、鋭い集中力が必要とされます。周囲の環境にも配慮する必要がありますが、大きな声によるジャパの利点は、世間の騒音や気をそらすものをシャットアウトし、集中力を維持しやすい点にあります。周囲の環境、心の状態、集中力や眠気など、必要に応じて方法を変えるのがよいでしょう。
この種の取り組みに慣れていないビギナーの人たちは、マントラを5分や10分繰り返しただけで、すぐに音をあげてしまうかもしれません。しかし、少なくとも30分は辛抱して繰り返すことで、意識の中にマントラが浸透し、数日の内にその恩恵を感じ取ることができるようになるでしょう。
マントラを繰り返し唱える間、好きな神さまのイメージを想起することは、ジャパの効果を大きく高めます。音と形は、お互いに強め合います。集中力と信念があれば、音波は、意識の中に対応した形をつくり出す力があります。このプロセスは、胸や眉間に神さまの姿を想起することで、非常に高められます。視覚化によって、その神さまの多様な性質に気づきます。その神さまが心に内在し、神さまが心や意識を内から浄め、マントラの力によってその存在が大きくなることを感じましょう。
例えば、シヴァ神を瞑想するとします。物理的なエネルギーは、数珠を繰ることに集中されます。そして、三つ目、三日月、コブラ、三叉矛、太鼓などのシヴァの特徴的なイメージが、心の一層を占めます。同時に「オーム・ナマ・シヴァーヤ」のマントラが繰り返され、意識の中にもう一層が形成されます。マントラの繰り返しは、蓄積的な作用があり、継続することでその効果が増大します。ジャパによる瞑想は、単なる言葉の繰り返し以上のものであることは明らかです。最終的には、三昧の境地に導くものです。
結びの祈りや、瞑想後の過ごし方も重要です。ジャパが終わった後すぐに、世俗的な活動に取り組むのはよくありません。10分ほど静かに座し、神さまを想念し、神さまの存在を感じます。日常の活動を再開した時も、神聖な波動はしばらく残っています。どのような活動に従事しようと、この傾向がいつまでも続くように心がけます。
手仕事を行うときは、手は仕事に集中し、心は神さまに捧げます。
友だちと会話を楽しみながら編み物をしている女性のような場合は、メンタル・ジャパをすることもできます。練習をすることで、手仕事は無意識のうちにこなすことができます。マントラが一日を通じて繰り返されるようになれば、神さまの意識が生活の中にまで浸透してくるでしょう。
リキタ・ジャパと呼ばれるマントラを紙に書くことは、ジャパの補完的な方法です。リキタ・ジャパでは、この目的のためだけのペンとノートを特別に用意して、マントラをノートに書いていきます。静寂と集中力をもって、30分間続けます。書いている間は、心の中で同時にマントラを唱えることで、意識下の影響が強められます。リキタ・ジャパはどの言語や字体で行っても構いません。これは、集中力を高め、瞑想状態に導く大きな助けとなります。人がどのような状態であっても、人々を守り導く神聖なエネルギーの影響を継続させる助けとなる方法です。
これ以上の高度な瞑想方法は、指導者の指示なしに行わない方が賢明です。あまり知られていないビージャ・マントラやシュリー・ヴィディヤーなどの特殊なマントラは、マントラやサンスクリット語に精通していない場合は唱えない方がよいでしょう。不適切に唱えられた場合は、精神的によくない影響がある場合もあります。高度で特殊なマントラに精通していない場合、指導者が近くにいない場合は、広く知られている一般的なマントラに集中するようにしましょう。
神々のマントラは、集中されたジャパ瞑想を長期間にわたって行うプラスチャラナに用いられます。プラスチャラナを行う際は、ジャパのために毎日数時間割り当てる必要があります。マントラは、1種類につき100万回繰り返されます。そして、規定の回数をこなすまでは、信心を込めて、正しい姿勢と心構えで挑みます。マハーマントラのジャパをゆっくり行うと、終了するまでに3年ほどかかります。実行者は、プラスチャラナに関する聖典の記述にある規則や規律を確認し、定められた食事制限などを遵守する必要があります。
アヌシャーサナは、ある精神的な目的達成のために行われる宗教的な苦行です。成功するためには、願望は霊性に関するものであり、苦行の間つねに信念を持ち続けなければなりません。苦行の厳しさはさまざまですが、実行者の体質や健康状態にも依存します。
ジャパ・アヌシャーサナでは、望む目的に応じた神さまのマントラを選択するべきです。個人的に好きな神さまがクリシュナであったとしても、心に響く音楽を作曲したいならばサラスワティー女神のマントラを唱えたり、精神的な障害を取り除きたい場合にはガネーシャのマントラを唱えるとよいでしょう。こうしたジャパ瞑想は、鋭い集中力を持った雑念のない状態で長期間にわたって行われれば、希望の目標に到達することは間違いありません。
ジャパ瞑想については他にもさまざまな形式があるかもしれませんが、一般論とテクニックに大きな違いはありません。信念と愛をもって、不屈の精神で行えば、ジャパは覚りを実現する直接的な道となります。
ヒンドゥー教において現代は、「カリ・ユガ」(ユガとは時代のこと)と呼ばれる「悪と不正が世界を覆い尽くす時代」であると言われています。ヒンドゥー教では、その時代ごとによって最適な修行方法が定められていました。善が世界を覆い尽くす「クリタ・ユガ」では瞑想が、悪が世界の4分の1を支配する「トレーター・ユガ」(ラーマの時代)では儀式を執り行うことが、悪が世界の半分を支配する「ドヴァーパラ・ユガ」(クリシュナの時代)では神への礼拝が、それぞれ神に到達する最適な手段であるとされていました。そして現在の「カリ・ユガ」ではジャパ(マントラを繰り返し唱える)あるいはナマスマラナ(神の御名を繰り返し唱える)を行うことであると言われています。例えば『ヴィシュヌ・プラーナ』では、「カリ・ユガ」ではヴィシュヌの名を唱えるだけで巨大な功徳を積むことができるとされています(Visnu-Purana, ed. M. Gupta, Gorakhpur, 1952)。シヴァやクリシュナ、ラーマなどの神さまの名前も、それ自体非常に強力なマントラになっているため、それを繰り返し唱えることで巨大な功徳を積むことができると言われています。
このように、悪が世界の4分の3を支配する時代では、マントラを唱えるという非常に簡潔な方法が、最も効果の高い修行方法であるとヒンドゥー教では定められています。このような時代であったために、いにしえの聖者たちは、この時代に生まれることを強く望んでいたとも言われています。ジャパを行うことは特に道具を必要とせず、また場所を選ぶこともありません。
ジャパには次のような段階が定められています。
1.Vaikhari (ヴァイカリー)- 声に出して唱える
2.Upamsu (ウパームス)- ささやき声で唱える
3.Manasika (マーナシカ)- 心の中で唱える
ジャパの最終的な目標の一つには、意識していなくても心の中で常にマントラが流れている状態にあります。そのために、どこにいてもジャパを行うことができます。ジャパは、われわれに与えられた、最も手軽であり、かつ最も強力な修行方法であるといえるでしょう。
ジャパに関しては、多くの聖人・聖者たちが称賛の言葉を送っています。
- 『定められた回数のジャパを実践し続けていれば、やがて、内面の光が輝き出すでしょう』(アナンダモイ・マー)
- 『ナマジャパ(訳注:ナマは神の名前の意味)は非常に強力な力を秘めている』(オーロビンド)
- 『ジャパによってのみ、心は浄化される。ジャパは心の病を負った者への唯一の薬だ』(ババジ)
- 『怠惰な思いにとらわれたとき、ジャパは大きな助けになるでしょう』(マハトマ・ガンジー)
- 『ジャパは必要不可欠です。ジャパは単なる言葉ではありません。それぞれの神の名前は、神の波動で満ちあふれています。この波動は、わたしたちの肉体と精神の両方を含めて包み込み、守護してくれます』(マザー・ミーラ)
- 『シヴァはあなた自身です。シヴァはヒンドゥー教でもイスラム教でもキリスト教でもありません。シヴァはすべてのものの本質です。シヴァは内なる至福です。シヴァは尽きることのない愛です。シヴァの名前のジャパを、常に行いなさい』(パラマハンサ・ムクタナンダ)
- 『スピリチュアルな人は、ジャパによってのみ目的に達することができよう。それ以外のことは、しようがしまいが関係ない』(ラーマクリシュナ)
- 『マントラを繰り返し唱えることで、心が統制される。そうして、マントラは心と、そしてプラーナと一体になるのだ』(シュリー・ラマナ・マハリシ)
- 『われわれは実利的な目的のためにジャパというサーダナ(苦行)を行う。それ以外の理由はない。それゆえ、われわれは何を為しているのか常に気をそらしてはならない』(サッドグル・シヴァーヤ・スッブラマニヤスワミ)
- 『カルマの影響は、そのほとんどがジャパによって解消されうる』(シュリー・サラダ・デーヴィ)
- 『ジャパは心の本質を変成する。ジャパは心を、サットヴァ(純粋、平安)の性質で満たす』(スワミ・シヴァナンダ)
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スピリチュアルな能力には、神の力と霊の力があります。
★【霊の力】:
この力は生まれつき持っている人が多いです。人格は無用です。才能が重要です。プライドの鼻は人それぞれです。性欲が強いです。相手のネガティヴを受けます。カルマの「つけ」があります。力を使えばその見返りを求められます。カウンセリング内容が霊の話(先祖,お墓,憑依,水子など)にかたよります。人に指図することを好みます。霊は現世に執着します。
★【神の力】:
この力を生まれつき持っている人は聖者・聖仙くらいです。ほとんどの人は後天的に身につけます。人格が重要です。才能は無用です。プライドの鼻は低くなければいけません。神へのサレンダー(全托)が必要です。相手のネガティヴを受けません。カルマの「つけ」はありません。力を使ってもその見返りはありません。カウンセリング内容が中立的です。指図するより本人に考えさせます。神は現世に執着しません。
私達は神の力を使ったセッションを行い、セミナーで神の力を伝授します。どうぞご安心ください。意識レベル20を超えると、解脱へ向けてのエネルギー状態となっていきますが、その方の人格や能力の使い方により解脱出来ない場合もあります。