ドイツ神秘主義　マイスター・エックハルトの言葉7

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「神の驚くべき創造の中でも、人間の魂ほど神に等しいものは何もない。
だからこそ神は、この魂を神自身のほかに何一つないように空にしておきたいと思うのである。
魂がそのように空になり、神ひとりだけになるならば、魂は神と等しいものとなる」

人間の精神、心は、様々な欲望や願望に溢れています。
私たちの心は絶えず何かを追い求め、様々な精神的所有物に占有されています。

ではそのような欲望や願望、精神的な所有物の一切を捨てて、
心を完全に空っぽに、空白にすることはできるでしょうか?

もし心が様々な精神的所有物で一杯ならば、そしてエゴで溢れているならば、
その心に神性が宿ることはないでしょう。
神、善、聖なるものは、欲望や願望を持つでしょうか?

精神的所有物に溢れ、様々な達成や満足を絶えず求める人、
心がより多くの事柄に占められている人、
そういう人々には精神の空虚さ、精神の空白がないので、
そこには未知なる神性が入り込む余地がありません。

エックハルトは「完全に空っぽの精神こそ、神に等しい」と言っています。
心が空虚で虚しくなり、空っぽであるからこそ、
そこには未知なるものの無限の受容性があるのであり、
新たなる神性が花開く可能性が生まれてくるのです。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

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