ドイツ神秘主義　マイスター・エックハルトの言葉3

「見返りを求めて何かを捨て去るならば、それは何一つ捨て去ったことにならない。
永遠の命のために、霊的な成就のために何かを捨て去るならば、
あなたは何一つ捨て去ったことにならない。そういうあなた自身を捨て去らなければならない。
自分自身を捨て去った人は真に純粋であり、もはや彼は何ものにも悩まず、完全に自由である」

霊的な成就や、何かスピリチュアルな事柄の達成のために、
自分自身を捨てようとする人もいます。
しかしそこにあるのは、欺瞞的な自己放棄です。

その人は、何かを得ようとしてスピリチュアルな事柄に専心しますが、
そのような行為自体が達成欲や自己満足の追求に彩られています。
自分自身の成就のために霊的な修行をするというのは、
その人の自己満足的な欲望でしかないでしょう。

そのような自分自身そのものを捨て去らなければならない、とエックハルトは言います。
欲望に基づいた果てしない自己追求、自己達成、自己実現。
それは自己中心的な追求であり、達成欲であり、結局は自分自身に囚われているのです。

ではそのような欲求に偏った「自分自身」を捨てることができるでしょうか?
まさにそのような欲に彩られた「自分自身」こそ、
私たちの精神を縛り、自由を失わせ、心の足かせとなっているのです。

自分自身を捨てるということは、もはや自分のためのものは何も求めないということです。
生きるためには衣食住は必要ですし、仕事をするためには専門の知識も必要です。
それらは必要なものなので、それらを求めることは正常なことです。

しかし何か霊的な成就のためとか、スピリチュアルな成長のためとか、
そういう欲に基づいた考えで自己満足や自己達成を求めるならば、
それは自己中心的な活動であり、あなた自身がそれに縛られてしまうだけなのです。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

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★【神の力】：

この力を生まれつき持っている人は聖者・聖仙くらいです。ほとんどの人は後天的に身につけます。人格が重要です。才能は無用です。プライドの鼻は低くなければいけません。神へのサレンダー(全托)が必要です。相手のネガティヴを受けません。カルマの「つけ」はありません。力を使ってもその見返りはありません。カウンセリング内容が中立的です。指図するより本人に考えさせます。神は現世に執着しません。

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