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私たちの教育では、
「競うこと」「比べること」が基盤になっているように思います。
学校の通知表でも、各教科によって「1」がいちばん低く、「5」がいちばん高く、
それによって数字でその子供を評価しています。
学校の試験では、順位が付けられ、ランク付けされています。
こうして競い合い、比べ合うことが、私たちの教育の中に浸透しています。

このような教育、社会の中で育った私たちは、
「幸せとは、競い・比べることで手に入るのだ、
他人より優秀で、地位も良く、勝ち続けることで幸せになれるのだ」
と思い込んでしまうことも少なくありません。
優秀な人間になるために努力すること、勝つために努力すること、
競い、他者と比較することで自分の幸せを勝ち取ること―
反対に、競争に負け、他者との比較で負け、落ちこぼれると、
それによって苦しみ、挫折してしまうことがあります。

しかし、人の幸せとは、本当に比較や競争の中にあるのでしょうか。
他者と常に比較し、競い、争い、
自分のためだけに(自分を中心に)生きていると、
必ずどこかで行き詰まり、孤独になってしまうかもしれません。
他者を蹴落として自分の目標を達成しても、それは寂しい生き方かもしれません。

人としての本当の幸せ、喜び、豊かさというのは、
こうした生き方とはまったく違ったところにあるのではないでしょうか。
勉強がよくできるとか、お金がたくさんあるとか、たくさんの仕事を持っているとか、
数字や他者との比較によってではない本物の豊かさ、
本来の人の素晴らしさや価値というものがあるのではないでしょうか。

他人と比較しなくても、その人にはその人の個性や価値、独自性、
生きる上での豊かさや幸せを、あらゆるところで見つけ、
それを生きることができるのではないかと思います。
人生に対する「見方」「視点」「考え方」が変われば、
それまで自分の中で抱いてきた価値基準や人生観が変わり、
幸せや豊かさに対する心の持ち方も180度変わるのではと思います。
そうなれば、もう他者と自分を比較したり、
社会の中で競争する必要はないと気づけるかもしれません。

心の持ち方、人生に対するものの見方が変われば、
社会で「成功」「幸せ」と言われているものが、
自分にとっては実はまったく重要ではないということも分かるかもしれません。
そうして、それまで信じ込んでいた価値基準、固定観念を抜け出し、
自分らしい本当の豊かさ、心安らかな幸せ、喜び、
充実した人生というものを見つけ、それを生きれるようになること―

私たち一人一人がそれに気づき、見つけることができると思いますし、
本当の「幸せ」も、そこにあるのではないかと思います。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

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