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日々の忙しい生活の中にあっても、
「自然」の中の命の営みを、心静かに眺める時間はとても大切ですね。
自然や命の営みを細かく見つめると、いろんな発見や喜びもあり、
心の安らぎ、豊かさも育まれていきます。

一本の木を見ても、一枚の葉っぱを見ても、
一つとして同じものはありません。
飛びかう小鳥の色や形、そのさえずりも、空の模様や雲の形も、
その時その時ですべて違います。

現代の見方では、
すべてを一般化して見よう、大きく分類しようとする傾向があります。
大きなもの、壮大なものが偉大であると思われがちです。
しかし、ごくあたり前の小さなものにも、多様な美があります。
例えば、蝶の羽の模様を観察したり、
川の流れが作る波紋や光によるきらめき、野に咲く花々や、
何気なく落ちている小石の様々な形を注意深く見たり、
小さな植物が芽を出し、成長して実をつける様子を見守る―

こうした小さなものの中にある様々な美や変化を、
注意深く見守る心や忍耐が育つようになれば、
あらゆる「生の営み」が織りなす無数の形や色の美を見つけることができるはずで
す。
また、今まで知らなかった新しい発見や気づきも生まれたりします。

小さな昆虫も、鳥や大きな動物たちと同じようにいろんな音を出し、
精一杯に命を生きています。
自然界は、とても微妙で繊細な音色のオーケストラを奏でています。
そうしたものを感じるには、やはり心の中に時間の余裕とゆとりが必要ですね。

騒がしい喧騒の中であったり、人が密集している場所や、
人工的なものが溢れる場所だけにいると、
自然界の細かな命の輝きをなかなか感じ取れません。
また、競争やスピード、出世や成功を追い求める日々を選択した場合、
細かいものを評価できなくなります。
時間に焦るばかりで、「生」の細部まで見ることができません。
心も余裕とゆとりが持てなくなります。

これだと、何かにせかされ、急ぎ足になってしまいがちで、
「友情」や「共存」のような人生でゆっくり育まれるものも持てなくなります。
ゆったりと「生命の豊かな表現」を観察することや、
「自然界の美しい営み」を感じることも難しくなってきます。

慌ただしく、急いで流れている現代、スピードが重要視される現代で、
本当の豊かさとは何か、幸せとは何か、
心が本当に平安で、喜びをもって生きるということはどういうことか、
そうしたことを改めて見つめ直すということが、大切になってきていると思います。

人は「心」そのもの、心がその人を作っていると言われます。
忙しい時間から離れ、静かなゆったりとした中で、
自分自身の心や生活を見つめ直し、
真の豊かさや平和、心の安らぎや幸せといったものを、
今一度問うてみる、しっかりと考えてみる―
このことを大事にしていきたいです。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

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