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私たちの社会は比較の上に成り立っています。

私たちは自分のことを他の誰かと比較しがちです。

自分より幸福な誰かと比較したり、

自分より良い仕事をしている誰かと比較したり、

自分より優れていると思う誰かと比較したり、

または「あるがままの自分」と「あるべき自分」「あった自分」と比較します。

この比較は私たちの心を苦しる要因でもあります。

比較というものは、人を傷つけたり、苦しみの原因となったり、

ものの見方を歪めてしまったりします。

現代の社会は、比較の上に成り立ち、比較の上で育てられます。

子供の頃の教育からずっとそのようになっていて、

テストや試験やステータスといったもので比較されています。

現代の教育は比較に基づいていて、

その延長上にある私たちの社会もまたそうです。

私たちはあたり前のように自分と誰かを比較し、

「あるがままの自分」以外の誰かになろうとし、

そうしていつも葛藤や苦闘が起こってしまいます。

「あるがままの自分」でいることが大切なことであり、

その自分自身を理解することから本当の創造性や知恵が生まれるのですが、

比較は競争心、嫉妬、敵意、冷酷さ、怒り、野心、劣等感、

または恐れ、不安、悲しみ、葛藤―といった様々な心の苦闘を生みます。

このような比較が、人の本当の進歩をもたらすことはありません。

しかし、現代ではそれがあたり前に受け入れられています。

絶えざる苦闘を生む比較が、私たちの世界に浸透しています。

しかし、それが私たちの不幸を作り出しています。

そこで重要なことは、比較を超えて、比較なしに生きることです。

比較なしに子どもたちを育てること―それが本当の教育です。

そのように比較のない生き方を私たち全体が学ぶことで、

まったく異なった社会や文化、新しい道徳を生み出すことができるはずです。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

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