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私たちの多くは「心配」というものを抱え、

心配から免れるために、その問題から逃避しがちです。

しかし、逃避することからは問題は解決しません。

というのも、いくら逃避しても、いぜんとして問題はそこにあるからです。

そこで、心配している問題に、最初から向き合わなければなりません。

心配とは何でしょうか。

それは、心が問題を何度も何度も繰り返し、それを考え、

絶え間なくその問題―自分自身―にとらわれていること、

それが心配というものではないでしょうか。

そこで、この心配をどうように乗り越えていけるでしょうか。

第一に、心そのものが問題を根づかせないようにすることが重要です。

同時に、自分の心の動きを観察し、気づく必要があります。

自分の心を観察し、気づくこと。

心がいかに落ち着きなく動き回っていて、あれこれを考え、

いつも何かに捕われているのかがわかります。

そして、捕われている心は、問題を解決することはできません。

捕われている心自体が、問題の作り手だからです。

心が問題を根づかせず、自身の心の動きに十分に気づいていて、

捕われていない心だけが、問題を理解し、解決することができます。

昨日自分がしてしまったことへの心配、

明日自分がどうなるのだろうと考える心配、

様々な関係や問題の中で、いろんな形の心配があります。

そのように心は捕われてしまいがちですが、

捕われているかぎり、やはり問題は解決しません。

捕われていない心をもつことは、なかなか難しいものです。

そこで、捕われている心の動きに「気づく」ことが重要になります。

ときには、一人で自分の部屋や自然の中で、

静かに自分自身の心の動きを観察してみましょう。

すると、心と呼ばれる空間の中に、

いかに性急に多くの思考や言葉、イメージや心象が入ってきて、

絶えずいっぱいになっているかがわかるはずです。

心配を作っているのは、その絶えざる思考―自我からくる思考―であり、

心がそれでいっぱいで、捕われているかぎり、問題を解決できません。

問題を解決できる心は、空間を持っている心です。

自身の思考でいっぱいになっていない心、空間のある心は、

その沈黙と静けさの中で、問題を見つめ、解決することができます。

そのような心は、空っぽで、静謐で、はつらつとしていて、

問題を根づかせることなく、問題に新たにアプローチできるからです。

心が思考や言葉でいっぱいになっていることに気づき、

心が静けさのある空間をもつことの必要性を見ること。

その必要性を見て、心に静けさをもつこと、心を空っぽにすること、

それがその美しさと智恵であり、

そこから問題が理解され、やがて問題に終止符を打つことができます。

この心の「静けさ」「空間」が、とても大切なものです。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

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