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現代の社会では、成功することが称賛されている傾向があります。

しかし、どんな形のものであれ、

成功への追求があるところには、必ず葛藤と闘いがあるはずです。

たとえ成功にたどりついたとしても、心は休めません。

なぜなら、もっと上に行きたい、もっと多く欲しいという野心や、

獲得した成功を失うことへの恐怖が生まれるからです。

成功を追求している心は、智慧のある心ではありません。

もっと欲しい、もっと多く得たい、もっと自分を実現したい―

そうした成功と自己実現への絶え間ない追求にとらわれた心、

その内側には闘いや恐れがあるはずです。

そこで、なぜ私たちはこれほどに不満に駆られ、

「もっと欲しい」「もっと多く」「もっとこうなりたい」

または「こんな自分を実現したい」という追求と衝動にとらわれるのか、

なぜ満足と成功への要求に駆り立てられるのか、

こうした過程全体を理解しなければならないと思います。

社会全体が、成功や「もっと多くのもの」といった見地で成り立っていて、

社会が「あなたは成功者だ」「あなたは失敗者だ」と言います。

そうした社会のあり方、固定観念に、私たちはとらわれがちです。

そして「自分は失敗者だ」「自分はダメな人間だ」

「自分には何もない、不幸な人間だ」と思い込んでしまいます。

しかし、こうしたすべては真実ではありません。

智慧のある人、自分のしていることを本当に愛している人は、

成功や失敗といったものに関心を持ちません。

また、そうした見地に立って考えることは決してしないはずです。

智慧のある人の関心のすべては、何が真実なのかを見出し、

問題を理解することにあります。

そして、自分のすべてで何かを愛してそれをしているために、

社会の枠組みや観念にとらわれることはありません。

成功や失敗という見地に立って考えるのは、

自分のしていることを本当に愛していないからです。

自分が本当に愛してすることを見出し、それを生きるとき、

何が真実なのかを見出し、智慧と自由に溢れるとき、

そのとき成功や失敗といったものは、すべて意味を持たなくなるはずです。

そこには、愛と自由から生まれる真の豊かさと創造性(自発性)があります。

それゆえ、そのような生は社会の枠組みからも自由です。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

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