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私たち一人一人が抱える葛藤、心の闘い、苦悩―

それらを私たち自身がしっかりと理解できれば、

そのとき、幸せに、喜びに中で穏やかに生きていくことができるはずです。

そこで、私たちが抱える「心の闘い」というものを理解することが、

とても重要なことであると言えます。

私たちの多くは「何かになろう」「こうなろう」「ああなろう」と努力し、

人生のほとんどのすべてを、その闘いに費やします。

この絶えることのない苦労、精力の消耗が、

実は私たちの喜ばしい幸せな生を失わせているのではないでしょうか。

こうなろう、ああなろうとしているかぎり、

心はいつも奮闘し、葛藤の中で生き、

それによって生きる喜びを失ってしまいます。

そのような心はいつも闘いの網に捕われています。

対象がどんなものであれ、心の闘いは本質的にみな同じものです。

そして闘っているかぎり、幸せな、喜ばしい人生は失われています。

そこで最も重要なことは、この心の闘いから自由であること、

一時的にではなく、完全に闘いから自由であることです。

私たちの葛藤、心の闘いの根源は、

「こうありたい」「こうあるべきだ」といった理想や願望、欲にあります。

ありのままの自分と、あるべき自分(ありたい自分)とのあいだで葛藤するのです。

このこと全体を理解して、心の闘いを終わらせることができるでしょうか。

これがいちばんの問題であり、理解が必要な大切な事柄です。

「心の闘いをやめよう!」と努力するなら、

それは別の形での心の闘いになってしまいます。

ではどうすればよいでしょうか。

私たちにできることは、ただ静かに、

自分自身の中の心の闘いを見つめ、気づくことだけです。

心の闘いを止めよう、心の平安を取り戻そうと躍起になれば、

逆にそれによって心の闘いの網に捕われてしまいます。

そこで、「こうしよう」「こうなろう」とせずに、

ただ心の闘っている様子に気づき、静かに観察できるなら、

その気づきと観察によって、心は自然と闘いをやめるでしょう。

心を何か別のものに変えようとするのではなく、

ただ事実―心が闘っているという事実―に気づき、観察できるなら、

それが心の闘いを終わらせます。

自分自身の心を理解することで、問題を終わらせることができます。

「心を理解する」とは、何かになろうとする努力ではなく、

ただ、ごく静かに心の動きを観察し、

心が闘っていることに気づいていることです。

この気づき、静かな観察が深まっていけば、

心がまったく闘いのない状態が訪れることが分かります。

そのとき、心は十分に目覚めています。

そして、この目覚めた心、注意深い心からは、

より多くの学びと、理解が生まれてきます。

気づく心、静かに観察できる心、注意深く目覚めた心―

そのような心が、自らの心の問題を終わらせることができ、

新しい心のあり方、創造的な生を創りだしていくことができます。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

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