Check

今の地球では、ごく単純なものに飢えています。

それは「心」の豊かさです。

経済発展や個人的野心、科学技術による弊害、際限のない欲望、

ひっきりなしに溢れる情報やゴシップ、娯楽の蔓延―

そして自然の美しさや、内なる感受性の豊かさへの無関心。

地球上では今、人々の心が貧しくなり、バランスを崩しています。

心の豊かさは、今日の経済・科学技術の時代の不安の中で、

ますます人々から失われつつあります。

コンピューターや、ありとあらゆるオートメーション、

広がる娯楽に気ばらしのスポーツ、テレビ、ラジオ、インターネット、

コンクリート、立ち並ぶビル、多くのショッピングモール―

心よりも、物、お金、快楽、表面的な満足、といったものが重要視され、

単純な「心の豊かさ」が見失われています。

このような状態が、人間本来のバランスを失わせ、

逆に人間精神の混乱や無秩序、荒廃を引き起こしています。

今、人間に必要なのは、

人間本来がもつ内なる豊かさ、心の豊かさにもう一度目覚めることです。

自然の美しさに気づくこと、自然と調和した生き方を思い出すこと。

「自然」こそ、人間とあらゆるものの母胎なのですから。

そして自然こそ、生命の本質とつながったものであり、

人を再び、本来の人間性の豊かさへと戻すものです。

自然とのつながりを見失うこと―

それは人間本来のバランスのとれた生き方や、精神性の豊かさを失うことです。

これだけ物質的に発達しても、心の病をもつ人が大勢いるのは、

本来の精神の調和とバランスが失われているからです。

宇宙―自然―の大いなるスピリットとつながり、

そのスピリットとの調和をもう一度思い出し、

目覚めなければなりません。

それは人間の内なる精神、心によってのみ目覚めます。

お金や物、不安や恐怖といったマイナスの感情からは、

このような目覚めや調和は生まれません。

本当の意味で、豊かな生き方というのは、

人間の心が、大いなるスピリット―宇宙、自然―とつながり、

調和と平静と愛に溢れることです。

心が平安であるには、愛がなければなりません。

愛があるとは、利己的な小さな個に縛られて生きるのではなく、

自然・生命とつながって全体として生きることです。

そのとき、心の内側では自己への執着はなくなるでしょう。

こうして心が本当に安らぎ、人間本来の調和を取り戻すこと、

自然、生命の本源に立ち戻り、そのつながりを思い出すことで、

現代の人類の精神的な危機や、心の飢え、恐れ、混乱を乗り越え、

真に愛と豊かさに満ちて生きることができるはずです。

自然―生命、そのスピリットとのつながりを思い出すこと、

その調和とバランスの取れた生き方、豊かさが今必要とされています。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

Trackback URL

http://divinesoul.jp/column/20141024/trackback