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多くの人々は「幸せになりたい」と努力します。

しかし、幸せは努力をして追いかけるものではありません。

追いかけて掴まえられるものは、幸せではなく、

楽しみであったり、自己満足であったりします。

しかし楽しみや自己満足というのは、一時的なもので長続きしません。

遅かれ早かれ、そうした快楽や満足感は徐々に消えていってしまうものです。

それらは決して永続せずに、あとには不満や虚しさが残ってしまいます。

そこで、何が本当の幸せなのかを見出すことが大切です。

楽しみを求め得ても、そのあとには空しさや寂しさがあります。

何かを持っているつもりでも、それを失うことへの恐れもそこにあります。

では、このように失われたり、衰えたり、恐れを持つこともない幸せ、

本当の幸せとは何でしょうか。

幸せは、求められるものではありません。

幸せのために努力をしているとき、それは来ないのです。

幸せというものはもとても不思議なものです。

それは求めていないときにやってくるものだからです。

知らず知らず、気づかないときに、風のようにふいにやってきます。

そこには欲や追求、努力からは生まれない清らかさ、

その美しさから生まれた幸せが、不思議にもあるのです。

しかし、このことを理解するには心は欲に囚われていてはいけません。

幸せは、成功や到達として得られものではありません。

心からすべての欲や追求、期待、羨望、恐れ―といった感情が除かれ、

もはや何ものにも「なろう」とせず、「得よう」とせず、

幸せにも「なろう」と躍起にならないとき、

そのとき心は自由であり、その自由から幸せは生まれてきます。

心が自由でないとき、どうして幸せがあるでしょうか。

心が本当に静かで自由であること―これはとても重要なことです。

それはどんな恐怖も持たない心です。

誰かを、何かを恐れているならば、幸せはありません。

しかし、何も恐れていず、何も求めていなければ、

ふいに、不思議にも、純粋な喜びや幸せといえるものがそこにあります。

招かず、懇願せず、探し求めず、ただ静かで清らかな心で生きているとき、

それはふいに起こります。それが純粋な喜び、幸せです。

そのような喜びや幸せは、衰えることなく、いつも新たで、

泉の水のように湧き出る豊かなものなのです。

それは、あなたの心が何も恐れず、求めず、自由と愛に溢れているから、

その美しさからやってくる真の幸福です。

そのような真に幸せな心は、不滅の美しさを持っています。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

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