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私たちを不幸にしているのは、ネガティヴな感情です。

このネガティヴ性は、人類の病気とも言えます。

ネガティヴな感情は、誰にでもあります。

貧しい人だけではなく、お金や物を十分に持っている人も同じです。

もしかしたら、物に溢れた生活をしている人ほどネガティヴは多いかも

しれません。

これは意外なことではありません。

お金や物に縛られている人は、必要以上にエゴの罠に落ち込んでるからです。

幸福になれるかどうかは、自分に起こる出来事で決まると思い込んでいる人が

います。

しかし、自分に何が起こるかなど予測できるものではありません。

この広い宇宙で、明日何が起こるかを完全にわかる人などいません。

起こる出来事は、常に変化しつつあります。

一つ一つの出来事に左右されて、心を動かすばかりでは、エネルギーの無駄使いになります。

不幸や幸福は、外部の出来事によって左右されるのではありません。

それは、自分の内側の心によって決まるのです。

もし心が本当に自由で、何ものにも囚われていないならば、

どんな出来事が起こってもそれに影響を受けることはないでしょう。

それらの出来事を超然と受け流し、心は超脱して安定していられるでしょう。

幸福な心というものは、まさにそういう自由な心から生まれます。

自分の内なる心が未熟ならば─つまりエゴがあれば─いつでも葛藤や苦闘は

あります。

一つ一つの出来事にいつも揺さぶられ、心を乱され、悲しみや混乱が付きまとう。

自分への執着が強ければ強いほど、結局は不幸はそこにあるのです。

人は自分のエゴの罠に落ち、それに縛られています。

ですから、自分を手放し、エゴを捨て、心を自由にすることが肝心です。

それこそが、真の幸福への一歩だからです。

エゴがあるかぎり、ネガティヴな感情は常にそこにあります。

しかしもし、エゴを超え、エゴなき心を持つことができれば、

そこにはネガティヴな感情は微塵もないでしょう。

そのような心は、たとえ何が起ころうとも平気であり、いつも超然として

いられます。

起こる出来事に乱されず、平静を保ち、沈黙している心こそは、

いかなる病気も混乱もない、幸福の土台となる心持ちなのです。

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