Check

多くの人々は、

「ただ生きる」という単純さと素朴さを忘れている。

「生きる」ということは複雑なものだろうか。

なぜこの世界の人々はこれほどに混乱し、悩み、道を見失っているだろう。

「生きる」ということほど単純なものはないのではないだろうか。

一輪の花を見ても、

野生の鳥たちを見ても、

空を流れる雲を見ても、

そこには「単純」と「素朴」がある。

なぜ人間だけが生きることに迷うのだろう。

私たちは時に「自分は何を為すべきか」「どう生きるべきか」に悩む。

そして「生きる意味」を見失うと、絶望し、人生そのものが苦しみとなってしまう。

まさに単純さと素朴さを失ってしまったからこそ人間は暗闇に落ち込んでしまう。

考えすぎること、求めすぎること、自分というものに固執しすぎること。

それが混乱の元であり、それが物事を複雑にしてしまっている。

一日一日を生きていくことが、生きる意味である。

「生きる」ことこそが真理であり、そこに真の実在がある。

真理は、単純さの中にある。

それはあまりにも当たり前で単純だからこそ、

私たちはその真理になかなか気がつかない。

一輪の花の中に真理がある。

空を飛ぶ鳥の中に真理がある。

植物も、動物も、ただ生きることを生きている。

あなたがまだ赤ん坊だったころ、あなたはただ生きていた。

呼吸をし、泣き叫び、ミルクを飲み、そして眠った。

そこにはただ生きることがあり、存在していくことだけがあった。

花と同じように、そこに「在る」ということがあなた自身だったのだ。

「生きていく」ということがあなた自身の意味だったのだ。

あの時のあなたと、今のあなたは、一体何が違うのだろう?

命とは、「生きる」ことである。

命の真理は、「生きる」ことにある。

人生とは、「生きる」ことである。

Trackback URL

http://divinesoul.jp/column/20140221/trackback