「生」とは、

本来とても神聖なものであり、

その中で生きている人間は、

神聖さを汚すことなく行動しなければなりません。

聖なるものを汚さないためにも、

人間は自らの行動に注意深く、清くあらなければなりません。

もしあなたの行為が乱雑で粗野であるならば、

まさにその行為が聖なるものを壊しています。

生における聖なるものを感じられるのは、

人間に宿る内なる心です。

心こそ、聖なるものを見、聴き、感じさせるものです。

心が乱雑で、だらけているのなら、

それがそのまま行動として現れます。

人間の行為とは、心です。

そして心とは、人間の行為の中に現れます。

心が聖なるものに満ちているのなら、

その人間の行為もまた聖を汚すことのない美に溢れています。

そこには聖なる静けさ、慎重さ、注意深さがあり、

同時にそれは生に対する厳粛さ、大いなる美です。

このような心こそ、人間は育まなければなりません。

それこそが人間を聖なるものの次元へと運び、

聖の大いなる神聖な扉を開くのです。

もし生を粗末に扱い、

怒りや怠惰、攻撃心や敵意、不注意で惰性的な生活、

「もうどうでもいい」というような気持ちで生きるならば、

その一つ一つの行為、その一瞬一瞬の心のあり方が、

聖なるものを汚し、壊しているのです。

人間は、心です。

行為は、心です。

人生の深さ、聖性の質を決めるのも、人間の心です。

心が聖なるものを持って生きないかぎり、

人生もまた聖なるものとなることはありません。

聖なるものと出会うのは、聖なる心だけです。