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「見る」ということ、その大切さに気づきましょう。

人間には目があり、心があります。

そして世界の美しさは、いつも目の前にあります。

目が見えるということ、美があるということ。

山々や雲の流れ、樹や花、川のきらめきを見つめるということ。

それらはすべて命の奇跡です。

美を見るためには。無垢と謙虚さがなければなりません。

習慣や知識、野心は美を損ないます。

山に夕陽が当たっています。

それを初めて見ること、

決して今までには見たことがなかったように見ること、

無垢を持ってそれを見ること、

空(くう)の中で洗われたような、知識によって汚れたことのない目で見ること─

その時、見ることは驚異的な体験となります。

この体験は、まったく新しい何かです。

そこには知識、言葉、過去、恐怖の騒がしさはありません。

この新しさを体験するためには、

誇りや虚栄によって汚されていない謙虚さがなくてはなりません。

真に「見る」こと、その奇跡の体験は、無垢と謙虚さがなす不思議な出来事です。

どんな知識にも、過去にも、欲望にもとらわれず、

まったく新しい目と心で「見る」とき、その体験は驚異的になります。

それは奇跡であり、刻々と命の新しい誕生を見ることに他なりません。

宇宙は目の前で生き、動いています。

奇跡は、そこにあるのです。

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