Check

なぜ科学者たちは、

何でもかんでも言葉で説明しようとするのだろうか。

この世には言葉では説明できないものがある。

むしろ、この世とは言葉では説明できないものなのだ。

言葉で説明してしまうと、

驚きは驚きではなくなり、新しいものは古きものになり、

神秘や不可思議な事象はその輝きを失ってしまう。

宇宙の神秘は決して言葉では説明できないものだ。

言葉で説明されたものは、そのすべてが知識と化してしまう。

この知識が、宇宙の神秘を覆い隠す。

世界は「言葉」でもなければ「知識」でもない。

知ってしまったものはもはや神秘ではない。

知りえるものの中に神秘はない。

科学者たちは巧みに言葉を操って多くのことを語る。

しかし、語られるものは神秘ではない。

科学的知識というものが、人間の精神を眠らせている。

人は多くのことを「知る」ことによって、

「知りえない神秘」から離れてしまう。

詰まりに詰まった知識というものが、人間の感受性を壊している。

あなたが知っていることは、他者もまた知っていることだ。

なぜなら、それは教科書に載っているのだから。

教科書に書かれたものは、ただの説明、言葉であり、誰でも知りえるものだ。

そんなものは神秘でもなんでもない。

説明されるものの中に、神や宇宙の神秘が姿を現すことはない。

神は、言葉ではない。

世界の驚異、測り知れない神秘はまったく別次元にある。

言葉と知識の領域から決して抜け出せない科学者たちは、

この神秘の次元を見出すことはないだろう。

彼らは神秘というものとは対極に位置している人々だ。

頭で考え、頭で知っているだけの人間は、

一瞬たりとも神秘に近づくことはできない。

「知っている」と言う人間は、何も見ていない。

「知る」ことは、神秘の死だ。

神秘は「知りえないこと＝不可知」の中にある。

何も知りえないということを知っている人間だけが、目覚めて生きる。

なぜなら、そのとき人は未知なる次元に生きるからである。

その次元は、言葉も知識も超えている。

言葉も知識も超えているものだけが、精神を覚醒させる。

頭に詰め込まれた多くのものは古びた過去でしかない。

過去は、神秘を窒息させてしまう。

頭で考えられ、言葉で語られるものが、神秘を終わらせる。

神秘を感得するのは知性ではない、「心」である。

人間の「心」こそ、言葉も知識も超えた次元のものに触れる。

宇宙の驚異を感じるのは、知性ではなく心の歓喜、感動である。

神を見出すのは、頭ではなく、心なのだ。

心が「生」の実在、生き生きした宇宙のリアリティを感じるとき、

そこに本当のスピリチュアルがある。

心が異次元なるものと出会うとき、宇宙の聖なる何かに出会うとき、

スピリチュアルはそこにある。

人間の真の幸せを作るのは頭ではない。

人間の幸福と永遠の喜びは、心と共にある。

Trackback URL

http://divinesoul.jp/column/07-19-2/trackback