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私たち一人一人が、

自分の中の心の闘いと葛藤の問題を理解できれば、

そのときは混乱や悲しみなく、闘いなく、

幸せに、喜びと微笑みをもって生きることができるのではと思います。

私たちの人生に混乱や悲しみをもたらすのは、

人生のほとんどに費やしてしまう心の闘いではないでしょうか。

私たちの多くにとって、生とは

他者との人間関係における闘い、社会との闘い、

自分自身との闘いの連続になってしまう傾向があり、

この絶え間ない闘いがエネルギーを消耗させてしまっているように思います。

本当に幸せに生きている人は、心の闘いを持たないのではないでしょうか。

そこで重要なことは、自分自身の心の闘いを理解し、

いつのときでも闘いから完全に自由であること、

優劣の感覚や葛藤を抱かず、喜びの状態を知ることではないかと思います。

もし、心が劣等感を抱き、「何かであろう」「こうなりたい」と、

さまざまな矛盾した欲望にとらわれると、心はやはり闘ってしまいます。

妬みや欲、野心や競争心、依存や執着、自己中心的な活動も、

やはり、私たちを闘わせてしまう原因になりますね。

そこで、心が闘いから完全に自由であること、

心の闘いの過程全体を理解して、闘いが終わるようにすること、

いつでも心が闘いなくいられるようになること、

これが本当に重要なことではないかと思います。

心が闘っている様子を観察し、

無理に心を変えようとせず、ごく自然にそれに気づいていれば、

心は徐々に闘いをやめ、静かになってくるはずです。

無理にあれこれしよう、闘いを止めようと躍起になるのではなく、

自身の心の闘いにただ気づいていること。

その状態では、より多くのことを学ぶことができるはずです。

心が静かになるので、より深く気づき、自覚と理解が生まれるからです。

自分自身を観察し、心の動きに気づくことはとても大切です。

朝から晩まで、心がどんなに闘っているか、

この闘いがどんなに苦しみを生んでいるか、

そのことに気づき、理解が花開かせることが、一つの鍵であると思います。

心が自らの闘いに気づけば、それだけ心は注意深くなり、静かになり、

この注意深い状態には優劣の感覚や葛藤はなく、

心が充分に目覚めた状態であることができるようになるはずです。

この充分に目覚めた心、気づきと理解が花開いた心、

それが、幸せと喜びある生を生み出していくと思います。

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