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私たちは人生の中で多くの苦しみを体験します。

時には人生そのものが大きく崩れ去るようなことも起きるでしょう。

当然それは辛い苦しい経験です。

しかし、苦しい体験、辛いことというのは、

私たちにとって、理解を深めるチャンスでもあります。

本当の心の安心、安定の根というものに気づくためのチャンスです。

そのような気づきが生まれるために、

これまで自分の心が保持してきた様々なものを失うといった、

そうした挫折、不幸、悲しみ、苦しみの体験を通して、

私たちは自分を理解していくことになるでしょう。

ただ単に自分の苦しみや不幸に対して、

怒りや悲しみや、不平不満をぶつけたり、

「なんでこんなことが私に起こるのか」という思いになったり、

絶望したり、泣き続けたり―といった状態に陥ることもあります。

その状態は、自分中心のパターンにはまり込んでしまって、

そこに囚われて、なかなか抜け出せないという状態です。

しかし、それは同時に自分のことを深く理解するチャンスでもあるのです。

これまで自分を縛ってきたものを手放すこと、

自分が囚われている原因となっているものを理解し、手放すことで、

自分の心の中に、何かとても静かで、穏やかなものが、

内側から湧き起こってくることに気づくでしょう。

これまで、自分の内面で気づくことがなかったもの、

それが存在することにも気づいていなかったものに、

徐々に触れていくことになります。

それは「魂の静けさ」といったもので呼ばれたりします。

その静けさ、それがごく自然に生まれると、

これまで知らなかった心の穏やかさが突然訪れてくるようになります。

このような気づきを通して、

心の本当の自由、安らぎ、安定の源が分かるようになります。

このことを理解することは、とても重要なことです。

私たちは、逆境や苦しみを通して、そのことに気づいていきます。

ですから、どんな逆境も苦しみの状態も、それは”気づく”ためにチャンスてす。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

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