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人間はエゴを捨てないかぎり、どんな場面でも必ず行き詰まります。

そしてどうやったって、必ず失敗することになります。

エゴがあるところには、おごり高ぶりや傲慢があります。

たとえ心の中で「私のすべてを神にゆだねます」と言っても、

それは何もゆだねたことにはなりません。

エゴと神とは、決して共存できないのです。

「神に身をゆだねます」と言うことは、エゴが言うのです。

「私は神の祈ります」とか、「私は神だけを見ています」とか、

そういうことは、あなたにとって何の助けにもなりません。

それらもまたエゴなのです。

本当に神に向かい、神に身をゆだねたいなら、

「私」というものを捨て去らなければなりません。

そのエゴの除去によってのみ、神に近づくことができるのです。

ですから、瞑想したり祈りを捧げるときに、

「私は瞑想しています」とか、「私は神に祈っています」とか、

そういうことは言わないでください。

その「私」こそ取り除かねばならないものなのです。

あなたの人生から「私」を取り除いて下さい。

そして「私」のない状態でサットサンガ(聖なる集まり)に入るのです。

「私」というエゴは、聖なる光に触れることはできません。

この「私」が、聖なるものや神の祝福を追い求めても、無理なことなのです。

祈りや瞑想の時は「私」を捨ててください。それを一緒に連れて行かないで

ください。
「私」はサットサンガに入ることはできません。

この「私」が、すべての問題の根であり、苦悩の根なのです。

「私は悩む」「私は怖い」「私は寂しい」「私は死ぬ」・・・

だからこの「私」という中心を捨ててください。

神を探求する必要はありません。神はどこにでもいます。

もし本当に「私」というものを消すことができれば、

あなたはあらゆるものの中に神を見つけることができるでしょう。

あなた自身が消えなければならないのです。

あなた、つまりエゴが消えないかぎり、神は出現しないのです。

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