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人間の価値─

それは他者から勝手に決めつけられるものでも、

また自分で決めつけるものでもありません。

人間の真の価値は「生きている」ということそのものにあります。

よく、「自分に価値はない」と悩む人がいます。

しかそれは、自分の側の勝手な思い込みです。

人生の価値とは、自分で決める者でも、他者から判断されるものでもありません。

良い仕事をしていないからといって、その人には価値がないのでしょうか?

良い学歴やステータスを持ってないからといって、それが価値がないことになるのでしょうか?

友達や恋人がいないというだけで、価値のない人間なのでしょうか?

人並みでないというだけで、価値のない人生と決めつけられるのでしょうか?

全然そんなことはないのです。

生まれたばかりの赤ん坊は、そこに生きているということ自体が尊い価値です。

だからこそ私たちは赤ちゃんを祝福します。

命として生きているということ自体が、大いなる価値なのです。

それ以外に本当の価値というものはありません。

「命」こそ真の価値であり、それ以外の価値はあとから貼り付けられたものです。

貼り付けられた価値は、やがて剥がれ落ちるものです。

なぜなら、上から貼られたものは偽りの価値だからです。

しかし、上から貼り付けられたものが剥がれ落ちれば、

そこに丸裸の本当の価値が姿を現わします。

それは「命」そのものの価値、「存在」という聖なる勝ちです。

赤ん坊がただそこに存在することが奇跡であるのと同じように、

その価値は「命である」ということそのものなのです。

今のあなたと、赤ん坊の頃のあなたとは、なにも違いません。

あなたはあの時のままの「命」であり、「生きている」という奇跡そのものです。

「命として生きている」ということ─

それは尊いこと、かけがえのないこと、聖なることであり、

その大いなる価値は永遠に変わらない人類共通の光なのです。

命─それが永遠不変の価値です。

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