多くの人はこう言うかもしれない。

「石なんて何の価値もないし、

ただ道端に転がっているだけのものじゃないか」と。

しかし石もまた宇宙の奇跡そのものであり、

それは大いなる霊性を宿した創造の神秘なのだ。

石はただそこにあるのではない。

石もまた生命であり、宇宙である。

それは宇宙の原初の意志を宿した存在としてそこにある。

文明の科学者たちは生物以外に生命はないと思っている。

星や惑星、天体は物質であり生き物ではない、と。

だが、宇宙の全ては「生きたもの」であり、等しく生命の奇跡を宿している。

地面の石も天の星々も、等しい価値を持った生命の聖なる奇跡である。

多くの人は、石を見ても何も感じない。

しかし私は、たった一つの石に宇宙の大いなる奇跡を見る。

それは創造という神聖な事象であり、聖なるものだ。

私は石を手に取る。

そこには測り知れない奇跡がある。

「石を手にすることができる」ということ自体、大いなる奇跡だ。

あなたは言うかもしれない。

そんなことは何の変哲もないこと、ごく当たり前のことだと。

だが、この空間の中に何かが存在し、

その存在しているものを手にすることができるということは、

それ自体奇跡であり、神聖な出来事なのだ。

当たり前の日常の中にこそ、驚くべき奇跡が隠されている。

その奇跡は絶えることなく「この瞬間」に生起し続けている。

それは聖なる創造の奇跡である。