Check

この広い大地、宇宙の中に生きていて、

「なぜ」と尋ねることは一つもない。

全てはそのあるがままにあるから、

問うべきことや疑問を抱くことは何もない。

しかし西洋人たちの社会では、

「なぜ」と尋ねることが重要だと言われる。

私たちの部族では昔から、「なぜ」と尋ねるのではなく、

目の前のものを見つめ、耳を傾け、

自分で気づくようにしなさいと子供のころから言われてきた。

つまり宗教心、精神性というものは自分自身で育むものであり、

我々一人一人が独自の宗教を持っているということは、

ごく自然なこと、あたりまえのことなのだ。

独りで見つめ、聴き、感じ、気づくことで、

我々一族は新しい知恵や洞察を見出してきた。

我々一人一人が真に宗教的な精神を養ってきた。

「なぜ」と問うても何も生まれない。

我々の宗教の中に「なぜ」はないのだ。

たった独りで、そして真剣な心で、

世界を見つめ、聴いていれば、

答えは向こうからおのずとやってくる。

欲によって追い求めるのではなく、

静かな心で、しっかりとあるがままの生を見つめれば、

生きるということの真実が少しずつ見えてくる。

急いでも答えは見つからない。

一日一日を誠実に生きること、

日々の繰り返しの行いの中に深い意味を見ること、

小さな出来事に大いなるものを感じること。

人生の答えは、一日一日の生活の中にある。

Trackback URL

http://divinesoul.jp/column/20121011/trackback