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「親にいつも怠けるなとしかられてしまいます。
怠け癖を直すにはどうすればいいのでしょうか」

なぜあなたは、怠けることが悪いことだと決めつけるのでしょうか。
何もしないでただ静かにしていることは悪いことでしょうか。
静かに鳥の声を聴いたり、風のささやきに耳を澄ませたり、
決まりきった時間に起きるのではなく、
ゆったりと心に余裕をもって起きることの何がいけないのでしょうか。

私たちは「怠けることは悪いことだ」と思い込んでおり、
そのために何もせずにボーっとしていると親からしかられたりします。
時にはそんな自分を責めたりすることもあるかもしれません。
それもすべては社会の型枠にはまった考え方からきています。

本当の意味で「怠ける」とはどういうことでしょうか。
それは、単に人が言ったことを受け入れたり、容易に順応したり、
または模倣したり、ただ社会に適応しようとするだけの生き方、
自分でものを考えず、与えられるものを何でも信じ込んでしまう生き方。
それが怠けているということです。

もしあなたが、自信を持って自分の人生を突き進むならば、
たとえ他者から何を言われても気にしないでしょう。
あなたは習慣や快楽にはまったりせず、偏った文化や常識のあり方にもはまらず、
自分でしっかりと目覚めて人生を生きようとします。
あなたは、自分の中で確固とした思想と生き方をその内に持ち、
その独自性と創造性に従って生きるので、他人の言葉や社会には左右されないのです。

あなたは真剣に生きます。
それはつまり、自分だけの生き方を貫くということです。
他者や社会の言うことの型枠にはまり、そこに安住している人こそ怠け者です。
社会の常識や固定観念から抜け出せていない人が、
「怠けずに動き続けなければならない」と言うのです。

注意深く、目覚めて、ただじっと座って静かに空や星や花を眺めること─
それは決して怠けることではありません。
生命の神秘に深く気づいてそれを日々感じること、
あなたが「それは人生にとってとても重要なことだ」と思うのなら、
あなたは自信を持ってその自分の思いに従って生きればよいのです。

そうすれば、見つめたり聴いたりすることはあなたの中では重要な人生の意義となり、
生きることそのものを豊かにするのです。
あなたはあなただけの人生観、価値観をもって生きることで、
より自由に、より独自性と創造性を開花させて生きることができます。
それが非凡である生き方であり、たぐいまれな新たなる「人間」を創るのです。

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