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私たち人間は、何もない虚無を恐れます。
虚無とは、何もない無、底知れない心の虚しさです。
この何もない広大な心の空白、虚無というものは、
私たち人間が最も恐れていることかもしれません。

それはまったく何もない無であり、底のない暗闇です。
「何もない」ということに対する虚脱感、空白感、虚しさ、絶望、孤独。
私たちはこの底知れない虚無の闇を前にして不可解な不安と恐怖、苦痛を感じます。

ある知人の女性がかつて私に、
「自分の心の中にポッカリと空いている暗闇があって、それが嫌で嫌でしかたない」
という内容の話をしてくれたことがありましたが、
このような虚無の暗闇に対して不安感や嫌悪感を持っている人は彼女だけではないはずです。

広大で無限とも思える虚無の重圧は、人間にとって耐え難いものです。
虚無に耐えられる精神がなければ、
私たちのほとんどはこの無の重圧に押しつぶされてしまうでしょう。
これまでどれだけ多くの人々が、この果てもない虚無に押しつぶされ、
耐えることができずに自らの命を絶ってきたでしょうか。

これは他人事ではなく、私たち人間全体が抱える根源的な問題です。
この心の虚無というものは、実は私たち一人一人の人間に内在しているもので、
多くの人々はそのことに気づいていないだけです。むしろ気づいていないからこそ、
やがてその人が虚無と向かい合わなければならない状況になってしまったとき、
どうしていいのかわからず途方に暮れ、心は混乱と苦しみの中に沈み込んでしまうのです。

そのため、虚無に対する心構えを持つことが大切になります。
そして、実際に虚無が訪れたときどうすればよいか、
どう乗り越えていくのかということを、
私たちは今のうちから真剣に学んでいかなければなりません。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

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