Check

「想像力によって覆い隠されていないものの中ではどこでも、
神がありありと現前している」

生のリアリティ(実在)を覆い隠すものは、想像力です。
なぜなら、想像とは虚構であり、現実ではないからです。
非現実なものの中に真理はありません。
真理がないならば、命も神もありません。

私たちは頭の中で神を想像することができます。
しかし、想像によって作られた神は偽物でしかありません。
人は神だけでなく、来世や生まれ変わりを想像したり、
何か幻想的な未知の世界を想像したりしますが、
そのような想像や夢想はすべて非現実でしかありません。

しかしながら、私たちの多くはこのような妄想に囚われています。
しかもそのことが虚偽であるということにすら気づかないのです。
このような想像力は危険なものであり、人を誤った道へと向かわせます。

真の実在は、想像力とは無関係です。
なぜなら、実在は想像力とは無縁に目の前に存在しているからです。
生命、宇宙は私たちの目の前にあります。
それは嘘偽りのない「現実」であり、「リアリティ」です。
ただ私たちは、そのリアリティを感じられる「心」を持っていないだけです。

想像されるものではなく、現に目の前に「在るもの」を見ること。
その「在るもの」とは、命であり、宇宙であり、生であり、神です。
むしろそれは名を持たない実在であり、聖性です。

想像力というフィルターを一切介さず、
ただ純然と目の前の「存在」を見ることができるならば、
人は生のリアリティが何なのかを見出すでしょう。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

Trackback URL

http://divinesoul.jp/column/01-17/trackback