Check

真の瞑想は、完全な無為の境地にあります。
無為であるとは、どんな意図も意志もない行為です。

意図的な行為というのは、人間の欲に基づいています。
何かを成し遂げたい、何かを得たいという欲望です。
しかし、瞑想とは何かを成就することでも獲得することでもありません。

無為とは、何も求めない行為です。
それはどんな動機も目的もない無私の行為です。

無為の行為には、どんな心の混乱もありません。
精神の混乱は、心の損得のあるところに起こります。
何かを得ようとすること、または失うこと。
何も得ることができないことへの葛藤、
得たものを失うことへの恐怖、失ったあとの悲しみ。

無為の内には、いかなる損得もありません。
なぜなら、無為は何も求めず、何も失わないからです。
この無為こそ、真に自由な行為であり、
いかなる混乱も心の無秩序も起こりません。

瞑想とは、この無為の自由な境地にある運動であり、
そこには過去への執着も、未来への執着もありません。
無為は、過去を失うことも、未来を失うことも恐れません。
それはただ、「今」を純然と生きる行為です。

「今」を生きることの中にのみ全的な自由があり、
瞑想とは「今」における覚醒です。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

Trackback URL

http://divinesoul.jp/column/12-19/trackback