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「きわめて高く、神と完全に一つであると自惚れてはいるが、
少しも自分を捨て切れずに、ほんのささいな事に対しても、
愛や苦しみの内で自分自身にしがみついているような一群の人たちがいる。
彼らはまことに悲しむべき人たちである」

私たちの多くは「自分」というものにしがみついています。
そして「自分」というものにしがみついているが故に、
心の苦しみをなめ続けています。

私たちは自分を手放すことよりも、
いかに自分を固持し続けるかに心を向けています。
誰もが自分を捨て切れず、自分にこだわり、
自分を失うまいと躍起になっています。

このような自己執着ほど、醜いものはないでしょう。
エゴのあるところ、卑小さと醜悪さしかありません。
そこには何ら美しいものはなく、善性もありません。
善性がないならば、聖性も神聖もありえません。

心の混乱のあるところに、生の真理はありません。
心の混乱は自己執着から起こるものであり、
自己執着こそ心の混乱の元凶です。

どんなに「神と一つである」と言葉で語っても、
その人自身が自己執着から自由でないならば、
その言葉は嘘でしかありません。
なぜなら、自己執着のあるところには、神も真理もないからです。

エゴと真理、エゴと神は互いに相容れないものであり、
両者が並び立つことはありません。
神、真理が存在するには、エゴは終焉しなければなりません。

エゴのあるところ神の死があり、神のあるところエゴの死があります。
「私」というエゴの終焉が、神の真理を導き出します。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

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