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ただ見つめるという行為は、どんな葛藤も起こりえない行為です。
自分の判断や理想や願望を一切交えず、ただ純然と「見る」ということです。
その行為は自由であり、心は何ものにも囚われていません。

「ただ見る」という行為は、事実そのものを見つめる行為です。
そこには事実を捻じ曲げようとする心の働きはありません。
沈黙した静謐な精神があるところにこそ、「ただ見つめる」という行為があります。

あなたはただ見つめます。あらゆるものを。
自分の主義主張を押し付けたり、自分の願望のフィルターを通すのではなく。
ただ目の前にあるものを注意して「見る」だけです。

自分の願望や欲望を持つならば、目の前の現実をしっかりと見つめることはできません。
自分の願望や主張や判断をまったく交えず、ただ見つめることができるでしょうか?
自分自身を押し付けようとすることではなく、ただ目の前にあるものを見つめることです。

それは言い換えれば、エゴを挟まない自由な精神から生まれる”観察”であり、
そのような観察には、葛藤や恐怖といった感情は起こりえません。
ただ注意深く見ることだけがあり、そこには過去や未来が入り込む余地はありません。

「今」という目の前の現実をそのまま見つめること、
過去の記憶や未来への理想といったものを持たず、
ただ流れるままに一瞬一瞬今起こりつつあるものを見つめることです。

あなたは過ぎ去ったものに執着せず、ただ”今起こるもの”を見つめます。
もし過去に囚われているならば、あなたは「生きた現実」を見ていないのです。
刻々と「生きた現実」を見る精神は、囚われのない完全な自由な精神です。

「ただ見つめる」とは、エゴのない純然たる行為です。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

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