ドイツ神秘主義　マイスター・エックハルトの言葉12

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「神の永遠の内では、一切の事物が”青々として”新たである。
しかしそれらが時間性の内へと落ちると、
その内で一切の事物は色あせ、枯れるのである」

森羅万象、宇宙の事物は、一瞬一瞬常に新しいものです。
それは刻々に起こり続ける創造の神秘であり、決して古いものではありません。
しかしそれが時間性の内に入るならば、全ての事物は枯れ果てて死んでしまうでしょう。

時間性とは、過去や未来についてです。
過去とは記憶であり、記憶というものは現に生きたものではありません。
たとえそれがどんな記憶であろうとも、過去の記憶は新たなるものではありえません。

未来と呼ばれるものも、同じように頭の中で思い描くものであり、
結局のところ記憶と同じ働きです。
私たちは過去の記憶から未来を思い描くのです。

いずれにしても過去と未来という時間性を持った思考の働きは、
すでに枯れたものであり、枯れた記憶の運動でしかありません。
記憶は決して新たなるものではありません。それは止まった過去なのです。

一瞬一瞬新たに生起し続ける宇宙の創造を感じるには、
時間性を持った思考の動きが終わらなければなりません。
なぜなら、思考があるところに過去と未来があるからです。

思考が止まって過去も未来もなくなるとき、そこには「現なる今」があります。
宇宙の創造は「現なる今」の一瞬一瞬に生起しており、
それはまったく新しいもの、まったく新しい事物事象です。
そこには古いものなど一瞬たりとも介入しないのです。

この一瞬一瞬に生じるものが「生」であり、創造の全てです。
それは常に生起し続ける創造の奇跡であり、宇宙の神秘です。
この一瞬一瞬の創造の一切が新たなるものであり、
それは永遠に二度と戻ることのない”一瞬間”の創造の奇跡なのです。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

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★【神の力】：

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