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普段の当たり前の意識、何も変わらない感受性。
そのような次元とはまったく異なった次元というものがあります。
それはこの世で感じられるような当たり前の意識や感覚ではなく、
まったく異次元の感覚、異次元から訪れるような歓喜です。

それは突如として訪れる感覚であり、異空間からの一陣の風です。
このような体験を神秘的な啓示とみなす人もいるかもしれません。
しかしそれは、啓示というよりは人の心から生じる聖なる感情です。

この異次元の感覚は、真に宗教的な精神から生じるもので、
常に孤独の中で、静謐な沈黙の中で湧き上がるものです。
あなたの心が何かしら世俗的な事柄や心配事に囚われているならば、
このような感情が湧き上がる余地はないでしょう。

完全に自由な精神であるときにのみ、異次元の感覚が訪れる可能性があります。
自由な精神とは、何ものにも囚われず、属さず、縛られていない精神のことです。
文化や社会、伝統、既存の宗教の教えに何ら関わらず、
また心の葛藤や恐怖といった負の感情を一切持たない自由な精神。

このような完全に自由で、完全に開かれた精神というのは、
言わば空っぽであるからこそ宇宙の原初の次元と同調することができます。
宇宙の存在そのもの、時代や時を超えた宇宙そのもの、
その原初の神秘に溢れた宇宙がその人の精神に聖なる火を灯します。

そこから湧き上がるのは、まったく異次元の感覚であり、
普段生活している中での意識とはあきらかに違ったものです。
そこから聖なる歓喜が起こり、真に宗教的な法悦も起こります。

しかし、その聖なる感覚も法悦も、
自分で求めたり欲するならば、それは決して起こりえないでしょう。
そのような感覚というのは、人の欲望によって起こりません。
異次元の感覚を追い求めるならば、それは人間のエゴから生じた欲望です。

何も追い求めることのない心、何ものにも囚われない自由な心、
何の期待もせずに、ただ空虚で静謐な心であるときにのみ、
その異次元の感覚は不意に向うから姿を現してくることでしょう。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

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