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「執着が、もろもろの幻想を作り出すのである。
誰でも現実的なものを望む者は、執着から離れなければならない。
執着を持つということは、現実性の感覚が十分ではないということに他ならない。
真の現実は、まったく執着を離れたときにやっと感じ取られるものなのだ。
ただ一本の糸しか残っていなくとも、とてもまだ執着はなくならないのだ」

あなたは今、何かに執着しているでしょうか。
執着とは、あなたの欲望、エゴにほかなりません。
あなたの欲望、エゴが、あなたを何ものかに執着させるのです。

執着というのは、過去と未来に属します。
あなたは過去の自分の記憶、思い出、経験に執着し、
または未来の自分の理想、願望、達成、成就に執着します。

人との関係も同じことです。
今の自分を失いたくないという恐れから、ある特定の人に執着する。
あなたはその人との過去の思い出や経験や幸福に執着し、
それがいつまでも続いてほしいと未来に執着する。
しかしその関係が崩れ去ると、あなたは絶望し、悲しむ。
全てはあなたのエゴ、自己執着が招いた結果です。

執着するということは、心が過去と未来に縛られているということです。
しかし「現実」というのは、過去でも未来でもありません。
現実とは「今」という時間(過去と未来)を超えた瞬間なのです。

あなたが何かに執着しているならば、
あなたは決して今という「現実」を生きていないでしょう。
あなたは過去と未来に囚われ、その中でしか生きていません。
そこにあるのは、執着から生まれる妄想や願望ばかりで、
そのような精神はまったく現実離れしています。

実際これはとても恐ろしいことです。
なぜなら、現実を生きれていないということは、
その人の精神は妄想と夢想の中に埋没しているからです。

完全に執着がなくなり、過去や未来に対しての欲望もなく、
まったくエゴがなくなって、全き「今この瞬間」を生きれるとき、
その時初めて真の現実を生きることができるでしょう。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

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