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自己、自我、自己中心性―

これら一切が私たちの苦悩の元です。

私たちは自分自身に執着することで、自分自身を苦しめているのです。

あなたの精神的な苦悩の元は、あなた自身であるということに気づいたことはないでしょうか。

あらゆる葛藤、恐怖、悲しみ、不安、煩悩、苦悩。

私たちは常に多くの感情に縛られながら生きています。

その元は、やはり自己自身なのです。

では、自己自身を放棄して生きることはできるでしょうか?

それは自己中心性そのものである「自己」というものをきっぱり捨てることを意味します。

つまり「私」を持たずに生きるということです。

私心のない心、無私無欲の精神で生きるということです。

人間として、大人として真に成熟するとは、自己なく生きることです。

自己のないところ、自己中心性のないところに美があり、人としての徳があります。

自己中心的にしか物を考えず、自己中心的にしか行為しない人は未熟なのです。

その人は周囲や他人に迷惑をかけ、自分自身をも縛りつけてしまうでしょう。

大概、私たちは自分の自己というものに執着して生きています。

しかしまさにその自己というものほど、私たちにとって重荷であるものはありません。

自己から苦悩が生まれ、葛藤が生まれ、恐怖が生まれます。

それでも私たちは、自己というものを手放そうとしません。

本当に精神的に自由に生きるには、完全な自己放棄がなければなりません。

自己執着がある限り、自由はありません。

自己なく生きることは、人間としての美しさを理解することであり、

心の純粋さ、大らかさを身に付けることです。

自己放棄がないならば、真の自由もありません。

自己こそ、私たち自身の牢獄なのです。

◇ディヴァイン・ソウル＆梵我蓮‐スピリチュアル・ユニバーシティ‐

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