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【エレメントの支配】シュリー・サイ・サッチャリータより（SHRI SAI SATCHARITA）No.0006

　ある日の夕方、シルディ村に烈しい嵐が起こった。厚い黒雲が空一面に広がり風が吹き荒れ、稲光が閃き、雨がどしゃ降りとなった。あっという間にどこもかしこも、水浸しになった。鳥も獣も人々も恐れおののき、回教寺院に逃げこんだ。
　シルディにはさまざまの地方神が祀られているが、そのうちのどの神も助けてはくれなかった。人々は、彼らの捧げる献身の情を愛でたもう宇宙最高神の権化である彼らの神、シルディ・サイババに向かって嵐を鎮めてくれるように祈った。
　シルディ・サイババは心を動かされた。回教寺院の端に立つと嵐に向かって「止めろ、汝の怒りを止めて静まれぇ！」と大音声を張り上げた。二、三分のうちに雨は静かになり、風も止んで嵐はおさまった。大空に月が見え、人々は安らかに家に帰った。

　またあるとき、正午に炉で火事が起きて火は燃え盛り、炎は梁をも焦がしはじめた。回教寺院にいた人々はどうしてよいか戸惑うばかりだった。彼らはシルディ・サイババに、水を注ぐこととか、炎を消してくれることを願う勇気がなかった。
　しかし、シルディ・サイババはまもなく事態を知って、小さい杖を取り上げると、正面の柱に打ち付け「静まれ」と言った。打ちつける度に炎は小さくなり、一、二分のうちに炉は元通り静かになった。

　このような力をもつのが、神の化身である私たちのシルディ・サイババである。シルディ・サイババは、彼の御前にひれ伏し帰依全託（サレンダー）する者なら誰でも、祝福してくれる。毎日、信仰と献身の真心をもって、シルディ・サイババの物語を読むものは一切の苦しみや災いから逃れる。
　それのみならず、シルディ・サイババに一刻も心を離すことなく献身する者を、シルディ・サイババは神我顕現の境地に到達させてくれる。あらゆる望みは成就し、究極的にこれ以上何も望むものはないという境地に達し、至高の存在とひとつになるのである。

＜祈り：シュリー・ガネーシャ、シュリー・サラスワティ、シュリー・グル・マハラジに礼を尽くします。敬愛するグルデーヴァ、シュリー・シルディ・サイババにつつしんで頭を垂れます＞

（続く）

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【エレメントの支配】シュリー・サイ・サッチャリータより（SHRI SAI SATCHARITA）No.0006

　ある日の夕方、シルディ村に烈しい嵐が起こった。厚い黒雲が空一面に広がり風が吹き荒れ、稲光が閃き、雨がどしゃ降りとなった。あっという間にどこもかしこも、水浸しになった。鳥も獣も人々も恐れおののき、回教寺院に逃げこんだ。
　シルディにはさまざまの地方神が祀られているが、そのうちのどの神も助けてはくれなかった。人々は、彼らの捧げる献身の情を愛でたもう宇宙最高神の権化である彼らの神、シルディ・サイババに向かって嵐を鎮めてくれるように祈った。
　シルディ・サイババは心を動かされた。回教寺院の端に立つと嵐に向かって「止めろ、汝の怒りを止めて静まれぇ！」と大音声を張り上げた。二、三分のうちに雨は静かになり、風も止んで嵐はおさまった。大空に月が見え、人々は安らかに家に帰った。

　またあるとき、正午に炉で火事が起きて火は燃え盛り、炎は梁をも焦がしはじめた。回教寺院にいた人々はどうしてよいか戸惑うばかりだった。彼らはシルディ・サイババに、水を注ぐこととか、炎を消してくれることを願う勇気がなかった。
　しかし、シルディ・サイババはまもなく事態を知って、小さい杖を取り上げると、正面の柱に打ち付け「静まれ」と言った。打ちつける度に炎は小さくなり、一、二分のうちに炉は元通り静かになった。

　このような力をもつのが、神の化身である私たちのシルディ・サイババである。シルディ・サイババは、彼の御前にひれ伏し帰依全託（サレンダー）する者なら誰でも、祝福してくれる。毎日、信仰と献身の真心をもって、シルディ・サイババの物語を読むものは一切の苦しみや災いから逃れる。
　それのみならず、シルディ・サイババに一刻も心を離すことなく献身する者を、シルディ・サイババは神我顕現の境地に到達させてくれる。あらゆる望みは成就し、究極的にこれ以上何も望むものはないという境地に達し、至高の存在とひとつになるのである。

＜祈り：シュリー・ガネーシャ、シュリー・サラスワティ、シュリー・グル・マハラジに礼を尽くします。敬愛するグルデーヴァ、シュリー・シルディ・サイババにつつしんで頭を垂れます＞

（続く）

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