Check

「人間が宇宙やそのすべての力とのあいだに、
つながりや一体感を見出せたとき、心の平和が生まれる」

人間の心の無秩序は、「私─我」という孤立があるときに生まれます。
つまりそれはエゴ、利己心です。

エゴという孤立は、生の関係性を分離させてしまいます。
人は本来、宇宙と生命そのものと繋がって生きている存在であり、
決して生そのものから分離しているわけではありません。

確かに物理的な違いはありますが、全ては同じ「生命」です。
それは等しい命の根源と繋がっています。
生命全体は宇宙であり、宇宙は生命全体なのです。

様々な花はそれぞれに色や形の違いがありますが、
同じ「花」という生命であることにどんな区別もありません。
人も同じで、種々の違いはあっても同じ等しい「命」です。

しかし、私たちは「私─我」というエゴによってお互いに分離と壁を作り、
その中でいつも争い、闘い、無秩序の中で混乱しています。
さらには、全ての根源である自然とさえ隔たりを作り、
自然との一体感、宇宙の一部分であるという意識を忘れています。

真の心の平和は、孤立と分離と闘争を生む「エゴ」を捨てて、
本来の命そのもの、宇宙そのものと「一つ」であることにあります。
この一体感、つながりが人間に真の心の平和をもたらします。
なぜなら、生命の全体性と全一性に気づくとき、
人はもはやどんな分離も争いも持たないからです。

エゴから生まれる心の闘争が終わること、宇宙(生命)そのものと一つになること。
それが真の心の平和です。

Trackback URL

http://divinesoul.jp/column/06-06/trackback